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ランニング
2021年12月15日

世界で最も初心者に優しいランニング「スポーツ用品業界の現状と課題」

こんにちは、名古屋市南区にあるスポーツショップ「スポーツスタジアムソブエ 」ランニング担当の山田です

 

はい、今日はちょっと真面目なお話をしていきたいと思います

このところコロナ禍も相まって

スポーツ屋さんの撤退が相次いでいます

皆さんも身近に感じたことありませんか?

大型量販店さんは薄暗い特価ばっかりのお店になるし

あの有名店も、閉店したり郊外へ移転したりと暗いニュースが続いていますね

なので今日はスポーツショップの今後どう生きていくかというお話をしたいと思います

現在スポーツショップというと大きく2つに分かれます

一つは大型量販店と言われるような株式を上場し日本各地に大型の店舗を構える

いわゆるみんなが知ってるようなお店です

特に日本では4天王と呼ばれる

アルペングループのスポーツデポ、

天下のイオングループ スポーツオーソリティ

紳士服屋さんからの異業種叩き上げスポーツゼビオ、

スニーカー、陸上界の首領STEPさんが有名です

まぁあとヒマラヤさんなんかもそうですね

その武器はなんと言っても株式から生み出される膨大な予算による

圧倒的な広告力と物量です

否が応にも生活の中で目に入るのできっと皆さんもスポーツ用品といえば

この中のどれかというイメージがあるのではないでしょうか

で、もう一方は専門店と言われるような

地域に根差したローカルなお店ですね

それぞれの自治体にあるような単店ないしはせいぜい2,3店舗の

小さなお店ですね

こういった専門店の武器はマニュアルに縛られない

お客様に寄り添った融通の効きやすさです

価格だったり、専門的な知識やアドバイスなんかですね

なんとなく地元じゃ有名なおっちゃんとかおばちゃんとかがいるようなお店です

この大型量販店と専門店という大きな分け方でスポーツショップは分類されます

ちなみに当店スポーツスタジアムソブエは現在名古屋に1店舗で

株式も上場していないので専門店というカテゴリに属します

これらそれぞれによってビジネスの捉え方やスキームも異なり

同じスポーツ用品というビジネスでありながら、あたかも全く別の業種のように

業界内では扱われます

スポーツ屋さんに起こっている問題

では、これらのスポーツ業界に何が起こっているかというと

まずは少子化によるお客様の現象

これは昨今10万円給付の件でも若干話題になりましたが

2019のデータで日本国民の中学生以下はわずか12%程度です

65歳以上が28%強なので、ダブルスコア以上で圧倒的に高齢者が多いんです

さらに2005年から比較して150万人ほど人口も減っています

要するに主とするお客さんの数が減ってるってことですね

趣味の選択肢が広がったことによるスポーツへの意識後退

やっぱり90年後半から2000年台初頭に比べネットが普及し

ゲーム機、スマホ、タブレット、などが目覚ましい進歩を遂げていますし

ファッション、スポーツなども多種多様な選択肢が発展していますので

わざわざ野球やサッカーみたいなクラシックスポーツをやらなくても

怪我などの身体的リスクや用具を買ったりみたいな経済的なリスクも

負わずに人生が楽しめちゃうんですよね

これお客様の現象の一因と言えます

ECの発達による実店舗に対する価値の希薄化

そんな中でも当然スポーツってのはまだまだ一定の需要があるんですが

amazonやYahooや楽天その他諸々のECの発達によって

そもそも実店舗で物を買わなくなってきたという問題もあります

もちろんネットショップにはネットショップの

実店舗には実店舗のメリットデメリットがあり

それぞれお客様もご理解頂いているとは思いますが

ネットショップって現場では価格以外の価値というのは非常に難しくて

結局価格を安く設定しなければ一部例外を除いて売れないわけで

さらに送料や販売手数料なども差っ引くと入荷原価の高いスポーツ用品においては

ECなんてマジで利益出ないんです

また、ECの発達によってメーカーが小売店を通さずとも

自分たちで容易に販売ができてしまうので、

昔のようになんとかウチの製品置いてください!!

みたいなスタンスではなくなってきているというところもあります

むしろウチの製品置きたいなら

これとこれらを抱き合わせで年間いくら以上絶対に仕入れろとか

ネットでは自社で販売するので

小売店は〇〇円以上取引がないところはネット販売禁止です

せいぜい実店舗でチマチマ売りな!それが飲めないなら卸しません。

みたいな超強硬な姿勢に出ているというパターンもあります

経営者の高齢化による時流への対応遅延

これは主たるお客様の年齢層が減っているというお話の逆で

スポーツ屋さんの実質的経営者は概ね60歳以上っつか70歳以上がほとんどです

もしくはその息子たちです

なので古くはスキーブームやエアマックス狂気に沸いていた

バブル期世代が旗振っているので、先ほどからお話ししている負の要素を

そんなの気合いでなんとかしろとか、お客様には情熱で伝わるみたいな

昭和ワードがいまだに飛び交っています

例えばスポーツ用品のカタログがだんだんとペーパーレスで

タブレットで見られるようになってきたわけですが

やれ紙で用意しろ!などとメーカーや問屋さんにパワハラ紛いに

ごねている人も数多く見かけます

まぁ別にそんなの勝手にやってくれればいいんですが

過去の栄光にすがり現状から目を背け

今の痛みを耐えていたらきっとまたバブルが来るみたいな

超絶Mの楽観視みたいな空気感がなおさらスポーツ用品業界の進化を阻んでいます

スポーツ用品業界の今後

では、今後スポーツ用品業界には何をすべきかですが

差別化と発信力

まずは私たちは薄利多売の量販店です!とか

しっかりお客様に寄り添う専門店です!のように確実な意思表明を発信し

自分たちのスタンスを確定し実直にその道を突き進むことです

下手にスケベ心を出して量販型のお店が専門化しようとしても

専門的なお店が販売数を追い求めても、結果は中途半端になり

お客様からの評価も中途半端な店となり、大体消えていきます

客単価のアップ

これはストアの基本ですね客数×客単価という究極の計算式で

客数が減っているなら客単価を上げるしかないという単純な話ですが

安直に価格を上げたり、何かついで買いさせようとしても

お客様ってそんなにバカじゃないので、すぐに見ぬかれます

客単価のアップには必ずそれ相応の理由が必要になりますので

それを見つけることが最も大切なことです

ある種の諦め

残念ながらいかなる努力をしたとしても、時流には逆えず

今後スポーツ用品業界が急激に発展するとは到底思えません

ましてやこんなに製品サイクルが早いにもかかわらず

入荷原価がおよそ60~70%と原価の高いスポーツ用品で

さらに返品というシステムがどんどんなくなっていくという中で

大きな利益を上げるのはほぼ不可能だと思います

だからと言ってスポーツはある意味生活必需品といってもいい存在なので

絶滅することもありません

なのでお金持ちになろうなんて発想をそもそも諦めて

じっくりお客様と向き合い、このお客様を幸せにするためには

今自分達に何ができるか、何をしなければならないか

というビジネスの原点に立ち返り考えを思い正すところからが始まりだと考えます

もうもしくは資本があるなら別業態に手を出すかですね・・・

ちなみに私は大金持ちになろうなんて希望は甚だ持っておりません!

そりゃお金は大事ですが、衣食住整ってて、尚且つ

山田さんってすご〜いって言われるために何ができるか

どうやったら毎日ワクワクしながら生きていけるか

その信念に基づいて生きております!

さて、今日はあまりお客様には関係ない話になってしまいましたが

なんだかんだ業界人の視聴も多いのでこのような内容にしました

 


名古屋市南区の大型スポーツ用品店
スポーツスタジアムソブエ

〒457-0048
愛知県名古屋市南区大磯通5丁目18